※ 本記事は 2026年5月 時点の情報に基づきます。最新情報は各公式機関の発表をご確認ください。
人手不足。これを聞いて「うちには関係ない」と言える中小企業の経営者は、もう日本にはいないんじゃないでしょうか。俺(やまおか)は兵庫出身、ラーメン屋を独立開業してから23年、現在は東京都内で居酒屋3店舗を運営している経営者です。社員5名+アルバイト40名を束ねながら、毎日のように「人が足りない」「採用が進まない」「定着しない」という現場の戦いをしています。今日は、その実戦経験から学んだ「人手不足時代を生き残る5つのサバイバル術」を、現場目線で正直に書きます。
サバイバル術①: 採用ルートを「ハロワだけ」から多角化する
うちの店も最初はハローワークと地域フリーペーパーだけで募集していました。でも、応募が来ない月が続いた時、思い切って Indeed・タウンワーク・ジモティー・Wantedly の同時掲載に踏み切りました。結果、応募数が3倍になり、地域だけでなく隣県からの応募も増えました。月の採用広告費は2万円→8万円に増えましたが、人手不足のロスを考えれば安いものです。
- Indeed(無料掲載+有料の両方を活用)
- タウンワーク・バイトル等の老舗求人媒体
- 地域SNS・ジモティー(無料・地元密着)
- 従業員紹介制度(リファラル・1人成約で2万円のお祝い金など)
- 学生バイト募集(LINEオープンチャット・大学キャリアセンター連携)
サバイバル術②: シフト管理をクラウド化して「シフト調整の負担」をなくす
シフト作成って実は店長の一番の頭痛の種なんです。うちでも以前は紙にエンピツで毎月3日かけて作っていました。それを HRMOS勤怠 by IEYASU(30名以下なら無料)にしてから、シフト作成は1日で終わるようになりました。スタッフ側もスマホでシフト確認・希望提出できるので、店長への問い合わせが激減しました。シフト調整に使っていた時間が、教育やオペレーション改善に使えるようになる、これが一番大きい変化です。
サバイバル術③: 「定着」に投資する(離職率を下げる)
採用にお金をかけるのと、定着にお金をかけるの、どっちが安いか。答えは「定着」です。新人を採用してから戦力になるまで3ヶ月、その間にやめられたら採用コストは丸損。うちでは以下の施策で離職率を年30%→15%に下げました。
- 入社3ヶ月までの「メンター制度」(先輩が新人をサポート、メンターには手当)
- 月1回の店長面談(15分でも「君のこと気にしてるよ」を伝える)
- 小さな昇給を頻繁に(年1回大きく上げるより、3ヶ月ごとに+10円のほうが効く)
- 誕生日休暇・推しの活動日休暇(現代の若手には休みが何より価値ある)
- 「ここで働く理由」を共有(=ビジョン共有、月1回の店舗ミーティング)
サバイバル術④: 業務の「自動化・省人化」を諦めない
「飲食業はアナログだから自動化できない」は古い思い込み。うちでも実は、業務の20%はクラウドツール+RPAで自動化しました。例えば、月末の売上集計は Power Automate Desktop(無料)で自動化、シフト→給与の転記は freee人事労務 で自動連携、注文受付はモバイルオーダーで省人化。RPAやクラウドツールは「現場のスタッフに代わって作業する道具」と考えてください。スタッフは「人にしかできない接客」に集中できる。
サバイバル術⑤: 経営者の「人を惹きつける力」を磨く
究極のサバイバル術は、経営者が「この人と働きたい」と思われる存在になること。うちの店も、お給料が他より高いわけじゃない、立地が抜群にいいわけじゃない。それでも長く働いてくれるスタッフがいる理由は、店長や俺との人間関係です。「あの人に会いに行く感覚で出勤できる職場」を作るために、俺は今でも週2でフロアに立ち、スタッフと一緒に汗かいて働いています。これは古い精神論かもしれないけど、人手不足時代だからこそ、経営者の人間力が試されてると感じています。
よくある質問
Q1. 人手不足対策に、まず何から手をつけるべき?
まず「離職原因の分析」から。やめた人の声を聞くこと(=退職面談を必ずする)。多くの場合、シフト調整の不満・人間関係・休めないこと の3つが共通原因です。これに気付いたら、対策の優先順位が見えます。
Q2. 「正社員雇用が難しい」と感じる場合は?
業務委託・パート・アルバイトのプロ化を検討してください。うちでは「ベテランパートさん」が時給2,000円で正社員以上の働きをしてくれています。雇用形態より「役割と待遇」の設計が大事です。
Q3. 採用広告にどれくらい予算をかけるべき?
うちは年間売上の0.5〜1%を採用広告に投じています。月20万円の売上の店なら、月1〜2万円が目安。Indeed の有料プラン・タウンワーク・地域フリーペーパーをミックスするのが無難です。
Q4. 小さな店でも勤怠管理ツールを入れるべき?
スタッフ5名以上なら絶対入れてください。HRMOS勤怠 by IEYASU は30名以下なら無料、KING OF TIME は月330円/人。シフト作成・打刻・残業管理が楽になるリターンを考えれば、コストはタダ同然です。
まとめ
人手不足時代に中小企業が生き残るには、(1)採用ルートの多角化、(2)シフト管理のクラウド化、(3)定着への投資、(4)業務の自動化・省人化、(5)経営者の人間力、この5つのサバイバル術を並列で実行することが必要です。23年飲食業をやってきた俺の結論は、「攻め(採用・自動化)と守り(定着・人間関係)の両方を諦めない」こと。一個一個は小さな施策の積み重ねですが、これを続けることで、うちは3店舗運営を維持できています。これから人手不足はもっと深刻化します。だからこそ、今すぐ動いた経営者が勝ちます。
最終更新日: 2026年5月


